どうも、ねんころです。
今回は初の書評に挑戦します!
本のタイトルは”ある日突然40億円の借金を背負うーーそれでも人生はなんとかなる。”というもの。
40億円の借金って数字のインパクトが半端ないですよね。笑っ
内容をざっくりまとめると、大企業で働いている男性が40億円もの借金を背負ったにも関わらず、自分と向き合い続けて借金を返済してしまうお話です。
この書籍はノンフィクションなのに、その内容はまるでフィクションのようです。
僕はお金が好きなので本書を手にとりましたが、この書籍は40億円の借金をただ返済しただけの話ではなかったのです。
本書を読むことで3つの学びがありました。
- 感謝は形にして伝えるべき
- 言葉のもつ威力はあなどれない
- 挑戦することは大切だということ
今回は初の書評ということで、読んで感じたことを素直に書いていきます!
最後までお付き合いくださると嬉しいです。
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順風満帆の生活から一変、40億の借金を背負うことに!
著者:湯澤 剛(ゆざわ つよし)さんは大学卒業後、大きな転機を迎える36歳の頃まで大手の企業であるキリンビールに務めます。
年末年始やゴールデンウィーク、夏休みともなれば、結婚したばかりの妻とともにイタリア、ハワイ、カリブ海、マイアミ……と海外旅行三昧だった。
仕事に加えて、NY時代のように夜間大学院に通学し経営学修士も取得した。
仕事に、勉強に、妻との生活に、これ以上ないほど充実した日々を送っていた。
こうして振り返ってみても、嫌味なほど上機嫌な人生である。
そんな順風満帆なサラリーマン生活を送っていた湯澤さんですが、突然訪れる父の死という出来事をきっかけに生活が一変してしまいます。
湯澤さんの父は神奈川県鎌倉市を中心に居酒屋など33店舗を展開する飲食店グループ「湯佐和」の社長。
そして「湯佐和」は経営がうまくいっておらず40億円もの負債を抱える飲食店グループだったのです。
湯澤さんが当時36歳だった時、そんな経営者である父が亡くなってしまいます。
長男として生まれた湯澤さんの運命ともいえる社長の跡継ぎ、それが父親の死という形で襲ってきたのです。
金融機関から「完済までには80年かかる」とも言われていた40億円の有利子負債、元金と金利の合計で1日当たり105万円、1時間当たり4万4000円を返さなくてならない程の借金でしたが、湯澤さんは見事に返済してしまいます。
本書を読んで得た3つの学び
この本では、そんなとんでもない状況に追い込まれた湯澤さんがいかに立て直していったのか、その経緯について書かれていますが、ただがむしゃらに「頑張っただけ」ではありません。
そこには湯澤さんが大切にしている信念や言葉があり、苦しい状況でもそうしたものを大切にしていたからこそ、借金を完済することができたのです。
今回は借金の返済過程についてではなく、そうした湯澤さんの考え方の中から、僕の心に強く刺さった3つの学びをピックアップして紹介します。
感謝は生きているうちにしかできない
学びの1つ目は、「感謝は相手が生きているうちに、形にして伝えるべき」だというものです。
湯澤さんは本人の努力に加え、教育熱心な父のおかげで順風満帆な生活を送っていました。
どれくらい教育熱心だったかというと、湯澤さんが高校2年生の時にアメリカの高校へ1年間交換留学させるほど。
そんな様々な教育を施してくれる父に対し感謝はしていたものの、感謝の気持ちを言葉やプレゼントなどの形として伝えることなく父が他界してしまったのです。
僕には今年還暦を迎える両親がいます。
そして2人には多くの苦労をかけてきました。
中学卒業と同時に親元を離れ、帰省するのも1年に1度あるかないか。
そんな生活を10年以上も送っています。
たかだか15歳の子供が親元を離れて自分の目指す道へ突き進みたい!そう言い出した日には心配で仕方なかったはずです。
そして、特に母には心配をかけました。
夢を叶えられず、努力もせずただもんもんと過ごしていた僕は、ギャンブルに逃げる毎日を送ってしまっていたのです!
そうして月日はあっという間に経ち、気がつけば自分ではどうしようもないくらいギャンブルに依存する生活をしていました。
限界を迎えた僕は、正直にギャンブル依存症であることを母に打ち明け、遠方で過ごす母と息子の、ギャンブル依存症から脱出するための生活が始まりました。
現在はギャンブルから遠ざかり、今までの生活が嘘のように前を向き始めましたが、ギャンブル依存症を告白された時の母の気持ちを考えると今でも胸が痛みます。
そして、どうしようもない僕をずっと支えてくれていた母には感謝しています!
物語の主人公である湯澤さんは、感謝をちゃんと伝えられていなかったことを、父が亡くなった後に気付き後悔したのでした。
僕は今、母に感謝しているにも関わらず目に見える形として伝えられていません。
「死んだひとは戻ってこない」「ひとはいつ死ぬかわからない」
そのあたりまえの事柄が、父親を亡くしてしまった時の湯澤さんと、母に感謝を伝えられていない現在の僕と重なり、現実味のあるものとして心に響いてきたのでした。
「このまま感謝の気持ちを伝えずに先立たれてしまったら、きっと一生後悔する。」
そう思うきっかけをこの本は与えてくれました。
おそらく、大切な人が亡くなったときに、感謝の気持ちを伝えていたかどうかについて考えるのではないでしょうか。
日々感謝の気持ちを相手に伝わる形で表現する、こうすることで多少なりとも後悔とは遠い別れ方ができるような気がしています。
実際のところ、これは自己満足でしかないと思いますが、日頃から感謝の気持ちは形にして伝えるようにしよう!
そう思ったのでした。
自分の言葉を聞いているのは自分自身
学びの2つ目は、「自分自身の言動で自分を変えることができる」ということです。
2つめは、言葉遣いだ。当時、私が置かれていた環境を考えれば、ふつうに生活していたら《マイナス思考の言葉》しか出てこない。
「どうせだめだ」「なぜ俺だけこんな目に……」「冗談じゃない!」「勘弁してくれ」ーー。
こんな言葉を口に出す度に、弱気になり、被害者意識が強化される。
なぜなら、自分の言葉を一番よく聞いているのは自分なのだ。そうなれば前向きな取り組みはできなくなるから、自分の言葉遣いにはかなり気をつけた。
自分の言葉を一番よく聞いているのは自分、この文章を読んだ僕はハッとしました。
”ひとの発する言葉や、相手の心を読むことにはとても興味があるのに、自分自身の発する言葉や心の声を無視していた”ことに気付いたのです。
なにか新しいことに挑戦するとき、「自分にはできない」「どうせ僕なんか…」そんなふうに心のなかでささやいていた自分がいました。
自分のことを誰よりも信じてあげることができるのは自分自身。
そんな良き理解者である己の心が後ろ向きな発言をしていては、できるものもできなくて当然じゃないか、そのように思ったのでした。
他人の言動を気にするよりもまず、自分自身の言動をポジティブなものに変えていこう!
自分を信じてあげよう。
そう思えるようになった、ありがたい言葉だったのです。
不可能かどうかは、立ち上がってみてからでないとわからない
3つ目の学びは、「立ち上がってみることの大切さ」です。
不可能かどうかは、立ち上がってみてからでないとわからないものです。
この文章を読んで、僕は何事も挑戦する前に諦めていたという事実に気付きました。
ツイッターなどのSNSで発信されているすごい人。
自分が目指しているスキルよりも凄いスキルを身につけている方。
そんな凄い人を見るたびに、自分にはできない、今から始めてもこの人はもっと高いところにいるから諦めよう…と挑戦する前に諦めてしまう自分がいました。
湯澤さんの言葉を借りて言い換えると、立ち上がりもせず不可能だと決めつけていたのです。
僕は最近、Twitterでの発信やマジックの練習・ブログなど、いろんなことに挑戦しています。
やってみてすぐに辞めるものや、なかには継続出来ているものもあります。
立ち上がってみることで自分を知ることができてきています。
自分はどんなことが好きで、どんなことだと続かないのか。
立ち上がってみることで、自分にとっての可能・不可能がわかるようになってきたのです。
この記事を読んでくださっている方で、以前の僕と同じように立ち上がる前から諦めている方がいましたら、ぜひ本書を手にとっていただきたいです。
まとめ
ある日突然40億円の借金を背負う、そのようなことが自分の身に起こることはないと思います。
40億円の負債を抱える33店舗ものお店を経営する社長の息子、そんな境遇の方なんていませんよね?
実際に湯澤さんは40億円の借金を返済したわけですが、この書籍はただ借金を返すだけの話ではありません。
借金を返済する方法ならもっと適切な本があります。
この書籍を僕が薦める理由は、読めば前を向くことができるからです!
- 新しいことにチャレンジしようとしているけど一歩が踏み出せない
- いま直面している課題があまりにも大きすぎて挫折しそう
- 目標を達成できずにモヤモヤしている
このような状況にある方がこの書籍を読めば、きっと背中を押してもらえます。
僕はこの書籍を通じて湯澤さんの想いを受け取ることができました。
ついついネガティブにものごとを考えてしまう、そんな方に本書を手にとっていただきたいですね^^
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